知人の家に迷い込み→猫里親ボランティアを経て
黒猫ヤマトを我が家で引き取ったのは2009年秋。
ウチに来た時は生後半年くらいだったと思われる。
2009年10月31日撮影、最古のヤマトの写真。なのでおそらくこれがウチに来た日。
黒猫を写真に収めるのはとても難しい。これは10年1月。
生後半年でやや小柄な猫だったのが、不思議とこれ以上大きくならなかった。
当時のかかりつけ獣医さんは「小柄な猫ちゃん」と呼んでいた。
ガラケーで撮ったので小さい画像だけど、当時中1の息子とヤマト。
私の某SNSのアイコンはヤマト。
避妊手術で腹の毛を刈られたので服を着ている。
服を着ると真っ黒よりも写真を撮りやすく、可愛く撮れたので気に入ってる写真。
早めに避妊手術を終えたからか年を取っても元気で
こりゃ相当長生きするなと思ってたんだけど
異変に気付いたのは6月くらいだっただろうか?
主人の寝室のベッドから降りるヤマトの足音、
普段は「スチャッ」と軽快な音を立てていたのだが
ある時から「ズドドッ」と着地に失敗するような音が聞こえ始めた。
そして階段の中腹で寝ていることがあった、
きっと最後まで階段を下りられなくなったんだろう。
いつもミャーミャーとうるさい鳴き声が聞こえなくなった。
本人は鳴いてるつもりだが、声が出ていない。
そして7月半ばくらいからだったか、異様にゴハンを食べるようになった。
とにかく常にゴハンを欲しがり、必死に食べている。
元は小食だったので非常に驚いた。
これって人間でいう痴呆なんだろうな、食べることだけに意識が向いてるのか。
そして7月下旬か8月上旬か、いつものトイレで排泄できなくなった。
所構わず粗相してるわけではない、トイレに頭だけ入れて尻は出てるとか
トイレ周辺で用を足すのだがうまくトイレに命中できてない。
本人はトイレでしてるつもりなんだろうけど、失敗がわからないんだろう。
そしてここ数日、一気に衰えてきた。
ほぼ歩けないのだが食欲だけは異様にある。
動けないのでどこに寝かせようかと迷ったのだが
リビングではない、畳部屋の机の下に潜り込むのが好きだったので
できるだけ本人が落ち着いた場所にいられるよう今日はそこで寝かしている。
老いてもしょっちゅう遊びに行ってた外の溝に似てるから好きなのか。
猫は死期を悟ったら飼い主に見つからない外の場所へ死にに行くものだが
できることなら家の中で看取りたい。
そのためには屋外の、それも溝の奥に潜り込まれたくないのでそうしている。
うっかりリビングに寝かすと死ぬために外に行っちゃうかもしれないから。
ゴハンをしっかり(というか食べ過ぎってくらい)食べてるから
まだしばらくは生きるだろう。
しかし食べなくなったら、いよいよだな。
今日は3~4時間に一度ゴハンを食べさせトイレに連れて行き
また机の下に寝かせている。だが、明日は?明後日は?
獣医に連れて行って延命させる手もあるのかもしれないが
私は、可能なら自然な形で天寿を全うさせてやりたい。
主人は獣医での安楽死を希望している。それならそれでも、とは思う。
一週間後に息子が帰ってくるんだけど、それまで持つだろうか。