ショパンではなくモーツアルト

早速「銀河探査2100年 ボーダープラネット」を再見。

約36年ぶりだ。もう二度と見れないと思ってたのになー。

 

で、早速だけど。

さっきのエントリでショパンの曲と書いてたけど

思い出したーーー!!!!!!!

ショパンじゃなくてモーツアルトだよ!

なんとなくショパンの「別れの曲」だと思ってたけど記憶違いだった。

モーツアルトのピアノ協奏曲第23番の第二楽章、

私が人生の中で一番好きな曲だ。

 

なんで人生の中で一番好きかというと、きっかけはこのアニメだったんだ。

それを今、バーッと思い出したよ、すげー!

このアニメで耳にしたこの曲が素晴らしすぎて

何て曲なんだろうと一生懸命探したんだ。

父がCD持ってたからパクったしw

 

1時間半から2時間アニメだと思ってたけど違った。これは1時間。

 

で、見てみたんだけど……。

私の記憶にある大好きな作品とは違った。

プロローグは合ってたんだよ、モーツアルトが流れる中で幼少期の回想。

中身は覚えてないけど、私が覚えてるラストと違った。

だよなあ、確かに86年じゃなくてもっと小さい頃、

小学生時代に見て感激したラストシーンだったもん。

ついでに自分好みそうな2~3作のラストだけをチェックしたけど

残念ながらどれも違った。

 

一体どれなんだろう?

男女ふたりが横たわって沈んでいきながら(死に向かっていながら)

女が「不思議ね、ちっとも怖くないの」と言ってたラスト。

24時間テレビの特番アニメに間違いないんだけどなー。

40年も前に一度見ただけだからねえ。

 

んでこの「銀河探査2100年 ボーダープラネット」、正直言うと

思ってたほどは面白くなかったかな。

なんとなくだけど、初期の頃の70年代終盤から80年代序盤の作品が

一番面白いような気がするんだよな。

まあ、それを観てた自分がその時子どもだったからだが。

 

ぶっちゃけ面白くないので、早送りしてしまった。

ストーリーはまあまだいいのよ、こんなもんかなって。

危険な仕事の割に皆さん不用心なのは多少気になるけど。

あとねえ……ヒロインの言動がねえ。

 

冒頭、男にもらった一番デカい飴を平気で舐めてる神経がどうかと思うし

何より、解凍されて目覚めたヒロインにとっては

結婚したばかりの夫が急死したのが前日の夜って感覚でしょ。

その割に初対面の医者とさっさとデキてキスするってなんだかなあ。

亡くなった夫をいつまでも想っていろとは言わないし

現実には50年経ってるって設定だけど、ヒロイン寝てたんだから

夫が死んだ翌日(という感覚)は夫の心配くらいしないのか?

1時間しかないアニメだからいろいろ端折るのは仕方ないけど

ここらへんの心情を削るのはマイナスだ。

端折るならこの辺がイラネってシーンも結構あるしな。

 

さてモーツアルトだが。

はっきり言って、挿入クド過ぎてちょっと逆効果気味。

プロローグと、精々エピローグだけに使えば良かったのに

場面転換する度にモーツアルトが流れてくるもんで効果が薄れる。

 

内容自体はたいして面白くはなかったのだが

このアニメの背景はなかなか興味深かった。

アニメのことは全然詳しくないけど、それでも

制作に京アニの名前があるし、今でも活躍する声優の名がちらほら。

 

それにしても、86年は家庭用ビデオがぼちぼち普及してきてたけど

これが始まった78年って、テレビ番組は見たらそれっきりな時代。

当時は24時間テレビ一発だけのために手塚プロ

長編オリジナルアニメ作品を制作したんだなー。

現代みたいに後にDVD発売するとかサブスクに入るとか無い時代。

たった一度のテレビ放送のためだけに制作するなんて。