春の変化

春になった。息子は新しい名札を付けて、新しい教室に向かって行った。

吹く風が生温かいと感じたり、殺風景だった花壇の花が咲いたり、木枝の先から新芽が出るのを見ていると、世の「変化」というものをまざまざと感じる。こうやって刻一刻と、世界は変わり続けているのか。春のワクワク感もあるけれど、ちょっと置いてけぼりを喰らったような、淋しい感もする。

このような目に見える変化と同時に、「目に見えない変化」も感じた。

ずっとずっと変わらないと思っていた人の気持ちも繋がりも、自分が気づかないうちに変化してくるものかもしれない。春になって、前に進む人もいれば上に昇る人もいる。逆方向に突っ走る人もいるかもしれない。

私を取り巻く環境も、春になって大きく変わった。私はどんな風に変わるのか。それとも、このまま留まるのか。