読み聞かせボランティア

ダリ之助の通う小学校では、週に一度、朝授業が始まる前に、ボランティアの保護者が子供に絵本を読み聞かせるという制度がある。
通常は年度始めにボランティアを募集しているのだが、現メンバーで昨年末からお仕事を始められた方がいらっしゃり、急遽私が穴埋めのため、3学期からボランティアに参加することになった。

ただ、これに参加しようと思ったのは「子供たちに素敵な本をいっぱい読んであげたいわ!」なんて殊勝なことを考えているわけではなく、小学校のお母さん友達を増やしたいなあという不純な(?)動機からなのだが。

いきなり「教室に行って、絵本を読んで」と言われてもどうやっていいのか判らないので、今週来週と現ボランティアの先輩方の教室を見学させていただくことにした。

そして今日、見学初日。ボランティアに参加して4年目というベテラン先輩にくっついて、5年生の教室に入った。

「おはようございます。お願いします」と子供たちは大きな声で挨拶して、朗読が始まる。

すごーい!子供たち、真剣に聞いてるよー!全員食い入るような目で絵本を見ている。5年生ともなればちょっとくらいスネたりしてる子もいるだろうに、全員、目をキラキラさせながらお話を聞いている。童話は私語ひとつ無く静かに聞いて、なぞなぞの本ではバリバリに盛り上がった。

それにしても、この先輩は読み聞かせがとてもお上手だった。実は私は高校時代、放送部に在籍しており、朗読をメインに活動していた(だからこのボランティアをやろうかという気になったのだが)。一応朗読やアナウンスの基本を勉強した私だが、完全に打ちのめされてしまった。とてもじゃないけど敵わない。出来ないっ、私には無理だぁーー!

「自信ないです〜〜出来ません〜〜(泣)」と泣き言を言ったものの、周囲のメンバーに丸め込まれ励まされ、再来週、1年生の教室でデビューする。