見知らぬ道

大して変わり映えのしない毎日にも、たまに心躍る時というものがある。
私にとってそのひとつが、見知らぬ道を車で走る時。

昔から、電車の窓から流れる風景を眺めるのが大好きだった。その後、自分で車を運転するようになって、この楽しみを手軽に味わえるようになった。

興味ない人には全く興味ないかもしれない。知らない道に入った時の、あの心のおののきは。

多分このまま行けば、あの辺りに着くだろう。それまでの未知の風景を心ゆくまで楽しむのだ。そこには少しばかりの不安もある。しかし、それを打ち消して尚余りある未知の楽しみ、新しい発見。

「道」は「未知」に通じているのかもしれない。