1995年のモラル

1995年に放映されたドラマ「星の金貨」を再見したくなり

ネット動画を見つけた(良い時代になったもんだ……)。

冒頭、こんなシーンから始まる。

大沢たかお若い女性を内診しているところを覗き見する酒井法子

その後、診察室でドンガラガッシャーンと酒井法子が大暴れ。

聞くと、患者は誰とでも寝る尻軽女で、大沢が彼女の大きなオッパイ見てデレデレしてたと……。

 いやー、無いわ……。

まず、病院職員である酒井が診察室を「覗き見」というのがあり得ない。なんて失礼な診療所だ。

そして、当時は上半身裸で内診は当たり前のことだったのに、病院職員がそれをエロ目線で非難することもあり得ない。

何より、そんなしょうもない理由で診察室で暴れて院内のモノを壊しまくるというのが本当にあり得ない。

そして更に、患者を侮辱。ホント無いわー。

というわけで、冒頭のこのシーンを見て、ドラマ視聴を止めた。

 

アマプラで、95年放映の「愛してくれと言ってくれ」というドラマを見かけた。

そうそう、流行ったなーと見てみたら、冒頭こんなシーンから始まる。

どこかの通りで、塀からはみ出ている木になってる果実を取ろうと、ぴょんぴょん飛び跳ねる常盤貴子

何度ジャンプしても手が届かないのを見かねた、通りすがりの豊川悦司

彼女のために果実をもいで渡してあげる……。

 いやいやいやいや、人んちになってる果実でしょ。

取ったらフツーに泥棒でしょ。

これを「ぴょんぴょん跳ねて取ろうとする」って可愛い仕草だと見せようとしてるところが猛烈に嫌い。

というわけで、冒頭のこのシーンを見て、ドラマ視聴を止めた。

 

25年前はこのくらい微笑ましいエピソードとしてドラマに描かれる時代だったんかなあ。

現代人が見ると不快に思うエピソードだし、冒頭からこれじゃ見る気も失せた。

何より現代でこんなシーン流したら、ネットでボコボコに叩かれるだろうね。

それと、このシーンを見て不快だと思う自分のモラルも、成長するにつれ向上したのかもしれない。