以前「あの匂いをもう一度」と懐かしのシャンプーに関することを書いたが(id:dahlie:20070315#p1)、似たような思い出が「匂い」ではなく「味」に関することでもある。
昔、Eve（イブ）というガムがあった。今調べたらメーカーはロッテ。私が子どもの頃、ロッテグリーンガムやブルーベリーガムやクールミントなどの板ガムが50円だった時代にEveは100円か120円くらいしたと思う。きっちりとした細いピンクの外箱に入っており、そのデザインはいかにも大人の女性用という感じだった。
貧乏でジョナシャンプーすら買えなかったのにたかがガムを高い金払って買えるはずもなく、これも思い切った拍子にだったかたった一度だけしか食べたことがない。
バラの香水みたいな味だった。なんて高級な、上品な味なんだろう。自分が物凄く大人になった気分だった。母に一枚あげたが、彼女はあまり美味しくないと言っていた（笑）。確かに高級っぽさは抜群だが美味しいかどうかと言われたら微妙だったような……。
食べ終わった後も、外箱はバラの香りが残っていた。それをいつまでも、制服の胸ポケットに入れて「香水ゴッコ」していたのを憶えている。
