赤ちゃんの泣き声分析器

赤ちゃんの泣き声分析器「Why Cry」発売。
バウリンガル」「ニャウリンガル」同様、赤ちゃんの泣き声を分析してその原因を5パターンに分類するというもの。

http://www.yasashisa.jp/goods/whycry/

決してこの製品を100%否定するつもりはない。
初めて赤ちゃんに接する新米ママさんは、赤ちゃんがどうして泣いているのか判らなくて当然だ。実際、私も新生児のダリ之助がどうしても泣き止まず、こっちまで泣きたくなった事が何度もあった。「母親なら我が子の泣き声の意味くらい以心伝心で理解しろ」と言われそうだが、最初から判るわけがない。それで育児ノイローゼに陥り、我が子を手にかける・・・なんて哀しい事件が減ってくれるならば、この機械も決して悪いモノではないだろう。

・・・でも、でもねえ・・・

第一に、赤ちゃんの泣き声をたった5つのパターンに分類する、ってのがどうかな〜と。
本能の赴くままに生きている赤ちゃんだって、「退屈」とか「不快」と決め付けられない、もっと複雑な、機械では計りしれない複雑な感情ってあると思う。「マシンが“空腹”って指したから」とそれに従って母親が行動する、それで本当に赤ちゃんのことが理解できるようになるのかな?

それに赤ちゃんが病気の時はどうなんだ?

ちょっと飛躍するけれど、この先育児にこの機械を使うのが当たり前の世の中になったら怖いよ。機械に頼りっぱなしの育児。万一機械が壊れたらパニックになっちゃう母親。

「最初から判るわけがない」と先に述べたが、ずっと赤ちゃんと接してるうちに、何となくだけど、赤ちゃんがどうして泣いているのか、どうやったらご機嫌になるのかって判ってくるものだと思う。何事も経験。
最初から完璧な親なんているわけない。赤ちゃんと一緒に、親も段々と成長していけばいいんじゃないかな。

・・・私の場合、「経験」というより「勘」だったかもしれないけど・・・。