ちびねことの出会い

dahlie2006-04-24


ダリ坊も大きくなったことだし、そろそろ我が家でも猫を飼おうと、少し前から猫ちゃんを探していた。成人(成猫?)だと子供には懐かないので仔猫ちゃんをと、犬猫レスキューや町の伝言板などを探してみるも見つからず、ネットの里親里子探しの掲示板に登録した。登録していたことを半分忘れかけていた先週の木曜日、とあるメールが届いた。

アパート住まいの方が、ダンボールに入れられた生後間もない3匹の捨て猫を見つけたそうな。その日は大嵐でいたたまれずに家に連れて帰ってしまったが、ご自分では飼うことが出来ないので引き取ってもらえないかという依頼だった。

奇遇にも拾われた方は隣市にお住まいで、翌日引渡しをすることに決まった。

当日、待ち合わせ場所に来られたのは、片手に仔猫用ミルクの哺乳瓶、片手に饅頭の空き箱を持った40歳くらいの優しそうなおじさんだった。
箱を開けると、中には本当に小さな、目も開いてなければまだ体毛も生え揃っていない3匹の仔猫が、身を寄せ合ってキューキューと鳴いていた。手足の先や尻尾はピンクの地肌がむき出しになっており、その大きさや泣き声からして、猫というよりどう見てもネズミのようだ。
推定、生後4〜5日と思われる。私の実家は犬猫屋敷だったが、これほど幼い、生まれたての仔猫を触るのは初めてだ。と言うのも、懐いた飼い猫であっても生後数日の仔猫を母猫は飼い主にすら見せようともしない。ちょっと触ろうとしようものなら、母猫がノイローゼになってしまう危険もある。そんな状態なのに、このちびねこ達を捨てた人は、産後すぐに母猫から引っ剥がして仔猫をダンボールに入れて捨てに行ったのか・・・。

結局1匹を我が家に連れて帰った。ダリ之助によって「グレン」と命名されたちびねこ。体長13センチ、体重90グラムの小さな小さな手のひらサイズの、新しい家族グレン。

グレンは母猫の温もりを恋しがっているのか、誰かの体温に触れていないと不安がってチーチーと鳴き続ける。常に誰かが抱っこする(というより握ってる)毎日。猫用ミルクは哺乳瓶でもうまく飲むことが出来なかったが、ここ数日で注射器で与えればどうにか飲めるようになってきた。夜中の授乳など、約10年ぶりの子育てならぬ猫育て。今、家中がグレンを中心に回っている。
・・・GWはどこにもお出かけ出来ないな・・・。