ガラスの仮面と携帯電話

(ほとんどの方には話見えないかも。申し訳ない)

ガラスの仮面』42巻が、昨年末発売されていた。実に6年ぶりの新刊発行らしい。
早速読んでみたところ、妙な違和感を感じてしまった。

桜小路くんがカメラ付き携帯持ってるよ!パシャパシャ携帯で写真撮ってメール送信してるよ!

そうだ。41巻から42巻の間に、時代は21世紀へと流れていたのだ。その昔、マヤちゃんが狼少女の役作りとして山篭りする前、稽古場に連絡しなきゃとバックを漁りながら「テレカは持ってないし・・・」とつぶやいていたのは、遠い昔なのだ。あの時も「マヤちゃんがテレカとか言ってるよ!」と驚愕したものだが。

昭和・高度成長期の時代を思いっきり引きずった時代錯誤なこの作品も、微妙に時は変化しているようだ。そう思ってじっくり見てみると、真澄様はいつの間にか三つボタンスーツを着ている。もしかして亜弓さんの物凄い髪型も、茶髪ブームと巻き髪ブームの先駆けだったのかもしれない(←んな訳ないか)。

どんなにダサくても許される、いや、そのダサさに癒される『ガラスの仮面』でさえも時代の変化と共にハイテク機器(←ってほどでもないけど)が登場するとなると、ちょっと淋しくも感じた。