漫画レビュー

椿町ロンリープラネット』 ・・・☆2.5

 

行く当てがなくなった女子高生が、ちょっとした手違いで

若い男性の家で住み込み家政婦として働くことになりふたり暮らしが始まった、

武骨で無口な男のことを最初は苦手だった女の子だが

徐々に彼の優しさに気づき、惹かれていく……という100万回聞いたような設定。

 

全14巻のうち2巻まで我慢して読んだところでもういいやと投げ出したのだが

コロナ禍で図書館が休館し、ヒマで仕方ないので読むことにした。

多分、途中を全部すっ飛ばしても話は通じるよな……と最終巻を見たら

表紙が結婚式の絵だった。わかってたけどネタバレじゃん。

 

で、ヒマだし途中も含めて読んでみたのだが、まあ予定調和そのまんま。

作者自身この話を書いててつまんなくないかなとさえ思う。

すれ違い描写はあるけれど読者胸キュンキュンってほどでもないしな。

 

それでも、終盤の母親との確執の部分だけは良かったし

主人公の女の子はあまりイヤミのないタイプで読みやすかったので

オマケの☆2.5で。

 

しかしタイトルの「椿町」はギリわかる(椿がある坂を上って云々という描写あり)、

「ロンリー」もヒーローが子供時代に抱えた心の闇ってことなんだろうけど

「プラネット」が意味不明だな。どこがプラネットやねん。

80年代くらいの、少女漫画のタイトルにちょっとカッコつけて横文字つけてみました

みたいな匂いがする。

 

だがこの作品、アニメ化されるくらい売れたみたいだね。

イマドキの子が求める少女漫画はこういうのなんだろう。