山口県にM市という田舎町がある。
国指定の特別天然記念物や日本最大のカルスト台地など観光資源がゴロゴロあるとこで
市内に中国自動車道のインターチェンジが2か所、JR(M線)が南北を縦断し
新幹線停車駅があるY市とS市とS市に隣接しており、交通アクセスは良くはないけど山口県内としては決して悪くもない。
M市を終着とする、某企業が所有する「日本一長い私道」はマニアの間では有名らしく
私の勤務先のホテルにも「K産道路を見に来た」というお客さんが来訪されたことがある。
市の面積は、東京都全体の面積の4分の1弱くらい。
……その広さ、その観光資源がありながら、人口2万人ちょい……。ちょっと大きめの大学の学生数くらいか。
ご多聞に漏れず、近年(つかここ2~30年)で減る一方のようだ。
新聞記事に、気になる一節を見かけた。
「M市には20年前から出産できる産婦人科が無い」
そりゃ人口減って当たり前だろうよ……。産めないんだから。
「産婦人科作れ」なんて軽々しく言ったところで実現は出来ないけど
産めないのに増やそうたって、増えんだろ。
とはいえ出生数は0ではないから、M市在住の妊婦さんは
健診のたびにはるばる隣市の病院まで行ってるんだろう、大変だ。